日別アーカイブ: 2017年8月7日

Sちゃんのこと~もう26歳の彼女、想像できないけど

1989

この写真、1989年8月広島帰省時のです

もう 28年前

この日 初めて 原爆ドームや資料館をを見た

今でも 記憶に残る体験である

きのうは 原爆が落とされて72年…現日本国憲法のおかげで 平和に過ごしてきたが 72年目に その先行きに暗雲が…

 

写っているのは Mちゃん

この頃の乳児院は 今では考えられないくらい、いろんな規則もゆるい時代

入所児に 『家庭の暮らし』の体験に 重きを置いていた時代

8月の帰省に 我が子3人+施設の子どもを連れ帰っても 

義父母は いつも温かく迎えてくれました

 

連れ帰った子供は 大ちゃんから数えると…5人!

 

大ちゃん以外は 冷房も無い軽自動車で 

5時間もかかる高速を 事故も無く よくぞ通ったものだと、

今更ですが ぞっとします

彼が事故にあってから なおさらに… 

(娘らは 父の運転技術は 下手なほうに入ると 今頃になっても けなされています)

1988  こんな感じでしたね(数少ない写真から)

建て替え前の 大舎制の施設は 0歳児と2歳児までの2部屋のみ

病院勤務から転職した当時は 初めてのことばかり 

戸惑うことばかりでした

何しろ 2つの部屋には 当時は目の上の瘤のような 2人の保母さんが仕切っていましたね

(そう、あの時はいろいろ嫌味たっぷりに言われることが多かったので、いまだに根に持っています、なんてね)

だから、今も友人で居てくれるMさんの存在が どれだけありがたかったか、

これは ほんとうに 心から感謝しておりまする

 

今までも 何度も この時代のことを書きたかったけれど 

我がつれあいが この3月まで 細~いながらも繋がっていたので 書きづらかったのです

が、最近聞いたところによると、わたしが辞める遠因になった あの理事長も6月で退任されたそう!

やったぁ~、なら 書いてもみようかな、なんて思っていたところに 

元職場から 彼ではなく わたしに、電話があったのはつい先日のことです

 

電話口から これまた苦手なお方の声がビンビンと…と、

嫌々電話をとっていたわたしですが 

話を聞いているうちに 不覚にもウルウルときてしまいました

 

看護婦は受け持ちは持たず、乳児院全体の子どもの健康管理が主な仕事だったのですが 就職時には1人だったNsも増え、わたしも受け持ちが欲しいよ!とのわがままも言える図太さもできつつあった折 全くの(いわゆる捨て子)遺棄児が入所したのです

遺棄されていた場所の町長がつけたという名前、Sちゃんだけの戸籍を持って…

初めてで、最後となった受け持ちのSちゃん

我が子のように育児日記も書き 季節の衣服や 誕生日の買い物やら 時間があれば 自宅にも連れ帰り もう養女にしたいくらいに わが娘たちにも慣れたのですが 2歳を前に 里親に引き取られる話がトントンと進み 複雑な思いで 新しい人生にむかうSちゃんを見送ったのです

その後、私の方には 母の介護と死

Sちゃんのその後は それまでできなかった里親に 実子が生まれたという話が聞こえて来て、じゃ、どうなるのかと案じても どうすることもできないまま いつしか 記憶の奥深くに埋もれたままでした

 

そのSちゃんが 乳児院へ 挨拶に来たという電話でした

当時を知る人は もう電話の向こうの院長ひとり

ぜひ わたしにも会ってほしいという電話だったのです

 

いきなり、そういわれても…

 

生母ではないし

あくまでも 仕事として(私一人がお世話したわけじゃないし)

 

会いたいけれど

会えるわけがない(どんだけ 偏屈なん?…自分でもそう思うけれど)

 

Sちゃんは なんと わが子にも叶えられなかった同志としてのNsになり

自立していると聞いて またウルウル

 

自分なりに考えて 昔我が家で写した写真と一緒に お手紙を出すにとどめた

 

彼女の人生、想像できないくらい いろいろあったそうだ

里親に実子2人でき、里親の祖母宅に預けられ 

成人した時 わたしの書いた育児日記とともに 出自を初めて知らされたそうな それまで???の中で成長したのだと聞いた

なんということ!

そんなこと聞いたら なおさら 会えませんって…

 

でも いつの日か そっと病院へ行ってみたい

大きくなった姿 そっとね、見て見たい

 

Sちゃんには もう 過去は過去、明るく生きて行ってほしいなと願うのみだ 1984 働き始めて 初めて愛着という言葉を意識した Iちゃん(覚えてる?)

昔あれこれpart3 102 散歩の途中我が家で休憩

2002年作品 045 4月14日小鳩 建て替え後の乳児院

私の人生の大半を占める職場の思い出、整理できないくらい ブクブク意識の上にのぼってきているぞ~

広告